2013年11月13日

ふじりんご

12日の昼下り、戻りの郊外バスの車窓から、小雨降る新潟市の景色をぼんやりと眺めていた。

灰色の空の下、半裸を前にした街路樹が過ぎて行く。
バスが次第に、街の中心部へと近づくと空と同じ、くすんだビル群が見えてきた。
目的のバス停まであと5つほどだが、外は北風も舞っており、降りる気まで失せてしまう。
5番の整理券と握り締めていた小銭を払い、ステップを降りるとやっぱり肌寒かった。

そのまま地下通路の階段を前列にあわせて右側通行で下ると、ひとりの老女が左側通路の手すりを  慎重に握り締めながら下っていた。
当然、上りの通行人と相対するが、右側通行のルールよりも優先すべきは老女の存在である。

初老のおばさんは、見たことをそのまま口(言葉)にしてしまう単純さがある。
後方のふたり連れのおばさんが、これ聞こえよがしに「右側通行よね…」とつぶやきあっていた。
ルールは間違ってはいないが、「右半身に障がいをかかえているのかな…」とは考えられないかな。

物事の見方という部分ではルールは大切だろうが、ルールにあてはまらないことも折りこんでおかねば常識たるや一面判断と化したら困り者だろう。
そんなことを感じながら、歩幅の合わない万代の地下通路の階段を今度は一段おきにかけ上がると、    さっきまでの小雨がすっかりとあがっていた。

色つやよくて丸まるした、「ふじりんご」がおいしそうだったので思わず2個手にした。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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