2013年10月10日

酒と潔さ

お酒を飲まない人が多くなったが、純然な予防医学とは違うような気がしている。

僕らの世代、酒を飲めない人は体質が合わないか、親の酒癖にトラウマがあるのか、何かの宗教上の理由かそんな程度だったと思う。
お約束、最初は「とりあえず・生!」で乾杯した世代でもあるので、ビールが苦手な人は少ない。
アルコールの強さはともかく、そこそこ飲み方は上手だったと思える。
寧ろ、酒が好きというよりも、ほどほどの社交術(会話)に長けていた。

酒場は会社では味わうことのできない、課外授業の場になる。
他人との共存を求められるのだから、自分ひとりが客ではない。
それに仲間内でしか通用しない論理を社交性と思っていたら、そいつはきっと大変な男であってさ。

若い人に、情報交換のつもりで電話番号を聞くと、ほとんどメールアドレスだけになる。
同じ連絡手段なので構わないが、「野郎さん」と交換日記するつもりはないんだけどさ。
電話という肉声に緊張するのか、応答に慣れていないのか、極めて閉鎖的なところがある。

僕は元来、気が短い面もあるので「面倒だ!」と、電話でサッサと用件を伝えるタイプ。
せいぜい、用件の確認でメールという手段を使うに過ぎない。
基本的に会話があってのメールであり、メールがあっての会話ではない。
メールに依存しすぎると、自分の中のコミュニケーションが本末転倒しちゃうからね。

酒を飲まなくなった理由のひとつには、他人とかかわらなくても生きれる世の中になったからだろう。
経験上、こういう男ほど女性の前では、「別人か…」と思わせるほど猫をかぶっているものだ。
その傾向、年代に偏りなどなく、人間関係が神経質になっているんだと思える。
酒を飲んで、健康に乱れることを潔しとしないというか…

僕は酒を飲まない人と、夜の街で一緒に過ごすことはない。
誤解しないで欲しいが、酒を飲めない人を「補欠扱い」しているのではない。
酒を飲めなくても引け目を感じず、飲み会を軽視しない男には一目置いている。

酒を飲まなくなったことと、会話をしなくなったことは、何かと連動しているような気がする。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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