2013年10月08日

世代は巡る

映画(ビデオ)一本でも、真剣に見れば疲れはともなう。

「人」をテーマにした物語が好きだけど、オーバーなリアクションが邪魔に感じるときがある。
見るべきは「生き様」なのに、安っぽい感動にコケそうになるというか…

最近のテレビドラマで同じ作者の別監督、他局で放映された「半沢直樹」と「七つの会議」は物語違えど隠蔽(いんぺい)の舞台構造は似通っていた。
半沢直樹は説明的でわかりやすかったが、七つの会議はサラリーマンの迷走を描いた傑作だと思う。

理不尽なことに「このままでいいのか」と不安を抱えながら、誰も何も口にすることなく、ただ毎朝会社で不機嫌な顔をつけ合わせているだけ。
管理職はときどきの権力者を上手にかぎわけ、失敗は人のせいにして部下にリスクだけをとらせる。
難しいドラマだが、娯楽性を排除したリアリティーを、評価できるだけの見識者は少ない気がする。

見どころは、第四話(最終回)の「ここ」だった。
新任課長の告発に対し、万年係長は鬱積(うっせき)した不満を爆発させながら、部長にこう叫んだ。
「俺にはできなかったんだ!」と、全サラリーマンの気持ちを代弁した、名台詞だったと思う。

本来の物語は感動や幸せ、笑いや涙をウリにしがちだが、視聴者に「考えさせる」のもキーワードだ。
感動を求めすぎることは、安易に答を求めていることに等しい。
与えられた答ほどつまらないものはないし、七つの会議には問題解決など解説されていない。

録画を見返すと、東山紀之の妻役「戸田菜穂」が登場することで、ドラマがグッと引き締まっている。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック