2013年09月25日

特典映像

たまたまビデオ店で手にした、サスペンス映画「エスター」がおもしろかった。

物語は三人目の子どもを流産して傷ついた夫婦が、孤児院から9歳の女児を養子として引き受け、   二人のわが子と同然に育てるが、その子は9歳の女児ではなかった…  (見た人いるかな…)

本編で使われなかった、DVD特典映像を見た。
似たシーンをいろんなパターンで撮り、取捨選択されたメイキングフィルムである。
そこには、もうひとつの「ラストシーン」がおさめられていた。

僕はお蔵入り(ボツ)にされた、ラストシーンのほうに戦慄が走った。
本編のラストシーンは、これまでの映画とさほど変わらないチープな印象を受けた。
しかし特典映像では、「こっちのエンディングが絶対にいいのに…」と評論家風に思ってしまった。

傷だらけの顔を割れた鏡に映して化粧直しする姿に、精神バランスが崩壊した人間が描かれていた。
正反対の人格に変身した後も風体を装い、堂々と人前に出て行く姿に、あの子の「モンスター性」を   決定ずけたラストシーンだと思ったからだ。
見た目9歳の女児が、次第にメスの本能を現していくあたり、男の立場で言えば禁断の新感覚である。

サスペンス映画のラストシーンは、満身創痍で解決するか、伏線がけて未解決にするか。
それとも解決は観客の思考に委ねるか、監督表現の見せ所であろう。
僕はもうひとつのラストシーンにこそ、あまりにも非現実的な奇異な恐怖が描かれていたと感じた。

特典映像の魅力は、いくつかの違ったパターンが見れること。
特にラストシーンはひとつではないという、映画作りの情熱を感じられる。
その意味では、特典映像の楽しみ方がわかってきたというか。

お薦めする映画でもないが、最近ゾクッとする刺激がない人にはいいかも…
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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