2013年06月18日

担任の伏線

日曜の新潟駅前で、妻と寿司をつまみながらボソッとつぶやいた。
「子どものころ、寿司職人になりたいと思っていたんだよな…」

妻は大笑いした。
僕が白衣を着て角刈りで、「へい、らっしゃい」と寿司を握る姿でも、想像したのだろうか。
目も笑っていたので、本当に可笑しかったのだろう。
でも、冗談ではなかったんだ。

中学3年、春の進路相談のとき。
担任に寿司職人になりたいので、高校受験には興味がないことを伝えた。
親は同意したわけではないが、揺れている年頃に言葉は慎重だった気がする。
結果で高校進学を決めたのは、まだ柔道を続けたかっただけに過ぎなかった。

中学を卒業したら、グレそうな予備軍として心配されていたが、そんなことは何一つ考えてなかった。
進学の後押しもあり、将来は警察官になるつもりでいたが、結果は三年後の採用試験には落ちた。
今思えば再チャレンジしなかった時点で、あまり情熱はなかったのであろう。
それよりも興味があっちこっちに飛んで、考えに収拾がつかない状態になっていたと思う。

一連の流れを話すと、妻は意外な推測をした。
僕が警察官を目標にしたら、高校の三年間は文武両道で真面目に励むしかない。
つまり、横道に反れないように、中学担任がそのレールを敷いたのだという。
ツッパリブーム全盛、周囲からうかつに手を出すなと警戒されていたらしい。
高校生活は振りかかる火の粉は払えたし、人から後ろ指をさされる真似もしたつもりもない。
一時、目標を見失い荒れたことは認めるが、友人の素行が良かったのでいい思い出である。
推測通りに担任が伏線を敷いたのであれば、今まで気づかなかった僕は何という鈍感さであろうか。

妻と飲みながら、ノスタルジーな会話にはならない。
寿司職人になりたかったけど、警察官に進路変更した具体的な話も初めてしたぐらいだ。
最初の夢が真っ直ぐ叶ったとしても、青魚が苦手な寿司職人なんていないよね。

でもね、男は誰しも寿司職人なんだよ。
赤身のにぎり一貫、いなり寿司が二つ、生まれながらついてるけど問題は鮮度でしょ?

最初は笑われ、途中で推測され、最後は呆れられた…    かんぴょう巻が好きだ!
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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