2012年08月17日

Jaco Pastorius (EB)

ウェザー・リポートで一躍有名なサックス奏者 「ウェイン・ショーター」は、生涯最高のベーシストとして「ジャコ・パストリアス」の名を挙げたことがあるが、正直これには驚いた。

僕がジャコを聴いたのは、アルバム「ワード・オブ・マウス」からである。
中でも、2曲目「スリー・ヴューズ・オブ・シークレット」に魅了された。
自己のバンドを率いた「ワード・オブ・マウス・ジャパン・ツアー1983」(新潟公演)は間近で観た。
その時、ウェザー・リポート時代とは違い、コンポーザー(作曲)としての印象を強くもった。
当時の僕(18歳)の耳を疑ってもいいが、キャッチーなベースではなかったのが正直な感想だった。
それに、「ベースとしての役割を果たしているのかな…」とさえ思ったんだ。

アルコールとドラッグに溺れてたことを知ったのは後のことながら、確かにあのときの演奏は極めて奇行めいていて、おかしかったことは記憶にある。
散漫な演奏をダラダラと続けているかと思えば、目が覚めるようなベース・ランニングを弾きはじめたり、
そうかと思えばステージから消えてしまったり…
今思い返しても、キーボードとドラムのソロがやたら長かった気がしたし、何とかステージを成立させようと、メンバー同士の苦渋なアイコンタクトで何となくわかった。

観客は「ああ、これが世界最高峰のジャコなんだ…」と、文句も言わずに拍手を送って見ているだけで、ちょっとでもかじっていれば、ステージで何が起きているかは、カルトファンじゃなくてもわかったはず。
あれはジャコだから許されたんであって、普通ならブーイングが出てもおかしくなかったと思う。
それから四年後、あってはならない死に方をしたことは、ジャズファンには忘れがたいニュースだった。
(あのステージを同じ新潟県民会館で見ていた人がいたら、リスペクトする意味で語ってみたいね)

ウェイン・ショーターも、あまりキャッチーなタイプではないが、トータルサウンドという面においては、  抜群な構成力があると思うし、アグレッシブなソロを展開することでも知られている。
ショーターはジャコの一番いいときのメンバーでもあり、その後のグループには参加しなかったものの、ベースがビッグバンドを率いるという、時代的な快挙に敬意を払ったんだとも思える。

先月、「ワード・オブ・マウス・ジャパン・ツアー1983」の音源が、ツアーギタリスト「渡辺香津美さん」から提供されて、2枚組みCDとして発売された。
音質に期待できないけど、心情的には聴きたいような、聴きたくないような複雑な心境である。

ジャコのリーダー作を聴くのであれば、この三枚のどれかを推薦するけどね。
・Word Of Mouth  (1981)
・Birthday Concert  (1981)
・Invitation (1982)
ウェザー・リポート時代、ジャコの神がかりなベースを聴きたければ、やっぱりこれでしょ。
・8:30 (1979)
ジャコを追悼したいのであれば、この曲以外には思い当たらない。
・3 Views of a Secret / Word Of Mouth  (1981)
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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