26日、万代のビデオ店で、旧知の仲間と偶然出会った。
その顔合わせの仕方が結構楽しかった。
棚の背表紙を、「Z目線」で眺めていると、右側から紺色のポロシャツを着た人影がチラついた。
すると、今度はその紺色が左側に回りこんで、不自然に視界に割り込んできた。
妙な動きだったので、チラッと顔を見ると、目線には懐かしい顔があった。
僕は、「おー、おめらか…」と、男の照れ隠しと親しみを込めて新潟弁で答えた。
彼が言うには、本当に〜さんかどうか、遠目から近づいて確認していたらしい。
6年ぶりで、何て声をかけていいかわからず、それなら声をかけてもらえる角度に入ろうと考えたという。
「そういうのを、悪デレ(悪い照れ方)っうんだよ…、それに、俺は見せモンじゃねえぞ(笑)」と喝。
もう、この時点で気持はほぐれている。
そんなに親しい関係ではなかったが、会えば気楽に立ち話ができる距離にある。
その時どきの場面によるが、近況や共通の話題で間が持てるものだ。
係わりが密接だったほど、尺は長くなるが、連絡先を交わして後日改めて間引くときもある。
別に会ったからとは言え、耳寄りな情報を期待したり、無意味な好奇心を抱くこともない。
出会って挨拶を交わせたり、会話できることに意義があるのだ。
こうして、街中を歩いているだけでも、結構人生はおもしろいものである。
2012年06月27日
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