2012年06月21日

不機嫌な理由

人が不機嫌になっていく過程が、何となくわかってきた。

8年ほど前、下古町の小さいラーメン店でのこと…
店主が麺上げをしているとき、固定電話が鳴り響いた。
受話器をアゴと肩にはさんで作業をしながら、第一声はとても丁寧だった。
すると声の調子がぶっきらぼうになり、「あー、いー、いー」と断りながら、受話器を投げ置いた。
客として、「接客業にしては、無愛想だな…」とは思ったが、そのときは店主の事情を知らないので、そう思うことしかできなかった。
最近、店主が不機嫌になった理由がわかったような気がする。

店をやっていると、電話営業や訪問営業など、さまざまなセールスアプローチを受ける。
そのこと自体、ニーズこそ合えば、お得な情報として活用できるので否定はしない。
だが、問題はお断りしても、その後もしつこくアプローチをかけてくる場合だ。
僕もコンサルタント営業の経験があるので、断られた気持ちは少なからずわかる。
だから、最初に用件を聞いて、ニーズが合わなければ丁寧な断り方を心がけてはいる。
それでも、しつこくアプローチされると、今度は辟易してくる。

中には、営業報告書を書くためのアプローチだったり、行動ノルマを消化するための訪問だったりする。
いつも思うことは、営業履歴や営業カルテのような、引継データーってないのかな。
担当者が代わるたびに、同じ電話アプローチばかりで、こちらの対応も疲れてくる。
営業の虎の巻みたいに、「人が代われば、結果も変わる」ような、訓話を示し合わせているのだろうか。
最初こそ、その社名と電話応対に好感を抱いたとしても、こうしつこいと逆に印象が泥沼化してくる。
結果、印象が悪くなるだけで、気持ちまで萎えてしまうから、契約なんて土台無理な話になっていることがわからないんだ。
相手は初電話かもしれないが、受手は何十回も意思表示しているにも関わらず、お構いなしに人を代えアプローチをかけてくることは、最早迷惑としか言いようがなくなっている。
つまり、相手が仕事なら、こちらも仕事であるという、基本スタンスの問題である。

今思えば、ラーメン店の店主が不機嫌になった理由は、意外とこのへんにあったんじゃないのかな。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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