2012年05月31日

村上春樹(作家)

「ジャズ好きはへそ曲がり」  昔はそんな言われ方をされていた。

「1Q84」で有名なベストセラー作家、村上春樹。
彼は作家に転身する前は、ジャズ喫茶の店主だったことは知られている。
それも一日中、好きな音楽を聴いていたいという、わかりやすい理由で開業した。
その過去は取り立てて、音楽環境に恵まれていた訳でもなく、音楽の専門家でもないので、理論的な 精密度に欠けるのは仕方あるまい。
だが、音楽の大局を知る見地が兼ね備わっていたので、ジャズを下敷きにして、世間を語れるほどの 飽くなき小説家の才能があった。
それに、音楽以外のことも知らなければ、作家としてのデビューもなかったはずだ。

僕の職業は、ジャズ好きなバーテンダー。
「好き」こそが、オリジナルの個性だと思っている。
時間通りに店を開けて、時間通りに店を閉めるのが日課。
毎日、ひたすらお客さんを待つのが、仕事と言えば仕事。
プレイヤーではないので、小難しい理論をかき回したり、会話に必要以上の熱量も込めない。
大切にしていることは、子供の頃に見た夢の目線でジャズを楽しく語りたい。
それが、へそ曲がりにならないための処方箋だし、社会性を失ってしまっては元も子もない。

村上春樹の小説は、僕のテイストではない。
比喩表現が文章にまとわりつきすぎて、なかなか行きたいところに行けずに尺が長過ぎる。
読解力のなさもあろうが、読みきれないことの方が多い。
吉村達也が好きな僕に、村上春樹は結構キツかったりする。
ジャズで言えば、「ジョン・コルトレーン」と「ソニー・ロリンズ」ほどの違い。
はたまた、「セロニアス・モンク」と「オスカー・ピーターソン」になろうか。
まして彼は、キース・ジャレットの音楽を胡散(うさん)臭いと一蹴した男だ。
そんな、へそ曲がりのオッサンを好きになるはずがない。
この時点で、僕がへそ曲がりになっている…

村上春樹はジャズをジャズだけの世界に止めず、何かとかけ合わせて語る大局観がある。
作家として有名になることではなく、人間性を失いたくないと思わせる行も感じる。
とらえ方はそれぞれだろうが、音楽以外のボキャブラリーも重要なことがわかるだろう。

ここまで書いて気づいたことがある…  内心、村上春樹にシンパシーを寄せていることを (笑)
posted by GIG at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ノーベル賞 獲りますかネ?
Posted by 村上サーモン at 2013年10月09日 17:49
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