2012年05月12日

上野の河童

7日、下り新幹線の時間調整では、友人と上野駅周辺を歩けるほどの余裕もあった。

上野には珍しく、雑居ビルで古本市をやっていた。
入店すると硬い書籍から児童絵本など様々だが、その一角に大量のアダルト本コーナーもあった。
目を向けると、艶かしい姿をした女性の表紙が占めており、丁寧にも透明なビニールで包装されていた。
本の陳列は昔のレコード屋みたいに正面縦並びで、横いっぱいの棚にギッシリと敷き詰められている。
今さら見ようとする気力はないが、バイアグラを飲んだんじゃないかと思える凄いおやじを見た。
年の功は50歳過ぎ、小太りのスーツでメガネをかけて、頭の頭頂部だけが見事な円形を描いている。
その上、耳から下の髪だけがロンゲで落武者といおうか、万人のイメージで表現すれば河童だ。

何が凄いかというと、エロ本を中古LPのジャケットを見定めるようなその動きである。
両手を田植え機のように上下に高速回転させながら、両足はガニマタで左右を横歩きする動作。
鬼気迫る動体視力で探しているその姿は、人間の動きとは思えないほどのいれこみよう。
しかも耳から下のロンゲだけが、トリッキーな動きの振動でゆらゆらと横揺れしている。
それは野生と化した情熱のエロスであり、その執念は見上げたものである。
禁断症状が爆発したかのように、河童おやじがエロ本を貪るお姿にドン引きさせられた。
男はいくつになっても、いつの時代であっても、エロに関することは凄まじいパワーを発揮する。

スケベはスケベでも、動物的で色気のないスケベは美しくない…
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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