2012年04月13日

Bob James (Ker)

「Do You Remenber Me?」…  僕が初めて、外国人相手に文法で話しかけた英語である。
相手は、「Mr. New Yorker」と呼ばれた、「ボブ・ジェームス」(キーボード奏者)だった。

高校二年の3月。
その日、進級がかかった期末テストの前日でありながら、呑気にも新潟県民会館へ、「ボブ・ジェームスジャパンツアー82」のコンサートに友人と出かけた。
昼過ぎには下校できたので、バイクで西堀通りの三越の交差点で信号待ちをしていたら、白人二人が歩道で立ち止まっている姿を見かけた。
ボブ・ジェームスの横顔に気づき、バイクを歩道に寄せてから、わかる限りの英単語を身振り手振りで、今晩のコンサートに行くことを伝えたら、とても紳士的な笑顔で応じてくれた。
開演時間は18時半、そこから逆算すれば15時には会場入りして、サウンドチェックからリハーサルの 流れになるんだけど、時刻が16時頃だったので、「大丈夫かな」と思ったほどの余裕ぶりだった。
会場入りしたら案の定、リハーサルが長引いており、開演時間がずいぶん押した覚えがある。

ステージは、フュージョン界の大御所の演奏が悪いわけないんだけど、あまり印象に残らなかった。
全体のサウンドがゆったりとしたノリに聞こえて、フレーズがわかりにくかったんだと思う。
「お前の耳が悪い」と言われれば、それまでなんだけど、各パートのソロ回しが長過ぎて、途中から飽きてきたのが本音だった。
正直に言うと、欧米人のミュージックビジネスという感じを受けたんだ。
大都市ではがんばるけど、地方都市では軽く流そうかって感じかな。
前年まで、クルセイダーズやネイティブサン、渡辺貞夫、日野皓正などを聴いていたから、コンサートの演出なんかも含めて、どこか比べていたのかも知れない。
あの頃は、フュージョンブームだったから、ツアースケジュールもタイトだったと思う。
例えて言えば、フルコーラス10分の曲を編集して7分で終わらせるとか、演奏は手を抜いてないんだが早くエンディングに向けてキュー(合図)を出していたりさ。
なまじっか聴いていたから、そんなことも感じるようになっていたのかもね。
まだ日本では、大物が来たこと自体を神様扱いしていたわけで、手を抜いた演奏をしたとしても、整然とした拍手で締めるのが国民的な特徴でもある。
メンバーのハイラム・ブロック(G)は、後のデビット・サンボーン・グループの時と比べると明らかに、  「あの時とは違うな」って感じたんだよね。

終演後、楽屋入口で、「Do You Remenber Me?」と声をかけた。
興味津々に顔を向けて、「Wow! Moterbike #$#& Boy」と、満面の笑顔で肩に手をかけてくれた。
僕も思わず、「Great!」なんて言って、思いっきり、先ほどの日本人になっていた (笑)

そんな人柄のいい、ボブ・ジェームスも今や72歳の現役である。
世界的に有名な「フォープレイ」のキーボード奏者で、有数なコンポーザー、アレンジャーでもある。
僕自身、これといった愛聴盤はないんだけど、アコースティックジャズのコンテンポラリーなフォーマットで奏でる、トリオ名義がいいかも。
「STRAIGHT UP」 BOB JAMES TRIO (1996)
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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