2012年04月12日

ガンバルマン

[8−2] これ、当店の男女比。

若者ウケするバーとは一風違い、ジャズバーは、「おやじの巣窟」となる。
お客さんからも、「この店は女子禁制なの?」とジョークを飛ばされる始末。
そのお客さん、「女はめんどうだ…」とダンディにつぶやくけど…  嘘つき(笑)、僕は知っている。

ある日、男性ふたりがカウンターの隅で、別々に過ごしていた。
普段は、ビール好きなAさんとバーボン党のBさんだが、その日だけは違った。
静かに扉が開くと、黒いスーツに身を包んだ女性が入ってきた。
年齢は35前後のキャリア風で、慣れた感じで「ジントニック」をオーダーした。
オーダーを告げる発音がきれいだったので、人前で話をする仕事に従事しているとさえ思えた。
ジャズバーに入って来るタイプには見えなかったが、薬指のリングが落ち着いた印象を与えてくれて、 初めてじゃない態度であることはわかった。

逆に、落ち着かなくなったのは両サイドの男性客。
ビール好きのAさんが突然、「マッキャラァン」(マッカラン・MACALLAN)と、現地語のようなアクセントでスコッチをオーダーした。
「今日は珍しいな」と思ったら、今度はバーボン党のBさんが、「バーウマウ」とオーダーしてきた。
一瞬わからなかったけど、バックバーを見つめる先には、「ボウモア」(BOWMORE)のラベルがある。
「今日はどうしたのかな」とも思ったが…  はい、はい、その理由はわかりましたよね  (笑)

ラベルで勝負して、他の男の介入を許すまいとしたのかな。
それとも、彼女の才色兼備な雰囲気に押されちゃったのかな。
それって、カラオケではいつも演歌しか歌わないのに、おねえさまがいるとラブソングを選曲する感じ。
無言劇にも似た熾烈な争い(?)をよそに、彼女は髪を軽くかき上げながら、2杯目のジントニックを   きれいな発音で告げたのは、2010年初夏の出来事だった… 

おやじは突然、「ザ・ガンバルマン」に変身するのだ! 
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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