2012年03月07日

挨拶はオス!

マンション暮らしも長くなると、自然と住民の顔も覚えてしまう。

入居したばかりの頃は、周囲には新婚夫婦や赤子が多かったが、最早、小中学生が目立つ。
どおりで、エントランスが子供のたまり場となり、朝夕の学生服姿も多くなるはずである。
子供の成長過程で、自分の年齢を自覚し、街の風景で時代の移り変わりを知ることになる。

夕方、小学生の下校時間と重なることが多く、よく玄関ホールで一緒になる。
昔は、「知らない人にはついていかない」と教育されたが、今は、「知らない人とは話をしてはいけない」教育論調となり、まかりなりにも世間体は合わせている。
僕からは声をかけたりしないが、それでも話かけられたぶんには、しっかりと返すようにしている。

先日、買い物から帰ってくると、よく会う低学年の男児とエレベーターで一緒になった。
両手に買い物袋を持っている姿を見て、「おかあさん、いないの?」と声をかけられた。
「いるよ、どうして」と聞き返すと、「いつも、買い物袋を持っているから」と答える。
「おじさんは、おつかい係なんだよ。君はなんの係なの」と聞くと、しばらく考えて、「洗濯物をたたむよ」とハッキリ答える。
無垢な会話をとがめられたり、怪訝な顔で見られることはないかと思うが、素直な子供の好奇心を折る真似はしたくはない。
まあ、子供からすれば、こんなおじさんと話をしたことなんて、どうでもいい出来事であろう。
それに、あと5年もすりゃ、思春期の戸惑いに悩む年齢となる。

最近の挨拶はもっぱら、「オス!」だが、きっと記憶なんて跡形もなく、消え失せてしまうんだろうな。
posted by GIG at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今までのブログのなかで、最もしみじみとしたね。小学生の問い掛けが、なんとも言えない情感があったな。
Posted by コンチ at 2012年03月08日 01:35
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