2012年02月14日

Piano Solo

45歳を過ぎた頃から、ピアノソロのアルバムを多く聴くようになった。

僕のフェイバリットミュージシャンの筆頭には、キース・ジャレットの存在がある。
それまで、ソロピアノを避けていたというより、開発されてなかったことは、以前に記述した通り。
ピアノソロの楽しみ方は、即興で奏でられたメロディーに、惹きつけられた瞬間にある。
延々と聴き返す気にはならないが、聴き逃さないようにする、間の緊張感が好きなんだ。

艶かしい表現をすれば、セックスのときの吐息というか、あえぎ声に近いかも知れない。
最初から最後まで、パターンに添ったあえぎ声ではなく、一瞬のあえぎ声が魅力的な女性。
声の美しさは手段に過ぎないが、艶かしい声の向こうにある、エクスタシーを感じた瞬間。
だから、ひたすら音を待ちわびながら、その瞬間を聴き逃すまいとしている感じに近いんだ。
表現はそれくらいにしておき、その旋律に触れたとき、「僕はきっと、この瞬間を待っていたんだな…」と全身に鳥肌が立つのがわかった。
それは即興演奏で感じることができる、瞬間のエクスタシーなのである。

キースの音楽に限らず、ジャズが好きな理由に、その一瞬を捉えた喜びと、過ぎ去った音に対する  儚い余韻を覚えるところ。
ポピュラー音楽のように、「サビはここだ」(聴かせどころ)じゃなく、性感帯が違うように、感じどころが ひとりひとり違うところが、ジャズの魅力なんだと思える。

まあ、ピアノソロもジャズも、意味するところは同じであろうか…
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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