夕飯の支度をしていた相方から、「タルタルソースいる?」と聞かれた。
今晩の献立は海老フライなので、ウスターソース以外、タルタルソースも付け合せるかとのことだ。
「うん、食べる」と返事すると、「えー、本当に食べるの…」と面倒くさがられた。
「じゃあ、なんで聞くんだよ」と抗議すると、笑いながら台所へ戻って行った。
家で、「タルタルソース」を作るとなると、我流ながらも結構と手間がかかる。
玉葱とピクルスをみじん切りにした上、さらに細かく刻み込む。
そこに甘酢をあえて、ゆで玉子を砕いて、マヨネーズと塩コショウで味付けをしてパセリを彩る。
時間で見積もれば、ざっと「15分」って、ところであろうか。
どの道、手間がかかることは、避けられない調理法である。
もし僕が、「食べない」と答えたら、調理時間が短縮されて、内心は「ラッキー」だったであろう。
それが、「食べる」と言われたので、つい本音が口をついて出たようだ。
いわゆる、「本音と建前」というやつね。
まあ、手際よく作るので感心するが、食べないこと(断られること)を前提にした質問って、これ変だよね。
それなら最初から、「今日、作らなくてもいいよね」と否定形で言われれば、僕も質問コードに合わせて、「うん、いらない」と、返事をしたと思う。
それにしても、会話のセンテンスが妙だ。
だから、台所まで出向いて、唇を大きく震わせながら、巻き舌でこうリクエストした。
「たるぅん、たるぅん、そぉーす、大盛で!」と叫んだ。
すると、今から茹でる生卵を冷蔵庫から取り出しながら、「ヒョエー」と悲鳴を上げていた。
おい、相方よ、質問に答えろ! 君はその、「15分間」で、なーにをしたかったのだ… ?
こんなアホな会話をしているのは、我が家だけであろうか、うーん、少し不安になってきた。
2012年01月11日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック