静かに過ごせる場所は、意外と少ないものである。
南万代へ、古本を眺めに出かけた。
キャンペーン期間らしく、普段よりスタッフの声が店内に大きく響いて、やたらに元気がいい。
リーダーの接客用語に合わせて、全員が一斉に連呼する間は、アミューズメントパークのようだ。
活気ある連帯感は認めるけど、書店なんだから、少し声のトーンを抑え目にしてもらえるとありがたい。
それとも、僕が時代の接客ルールになじむべきであろうか…
静かに過ごせる代名詞に、喫茶店や図書館などがある。
日中は、おばちゃんたちの井戸端会議が多いし、夕方になると、学生たちに占拠されてしまう。
気分転換も兼ねて、静かに読書をしたいと思って外出したのに、気分を損ねたこともある。
最近では、甘党の男が菓子パンを食べながら、声高らかに話し込んでいる姿が多くなった。
そうなると、ホテルのラウンジなんて天井が高くて、調度品も落ち着きがあるのでいい。
だが、場所が変われば客層も変わり、駆け引きめいた社用談議なども多くなる。
また、男女の密会なのか、煮え切らない会話に間が悪くなり、席を立ちたくなるときもある。
いづれにせよ、周りを気にせず、人が少なくて静かな場所は、思いの外ないことがわかる。
世間の昼過ぎは、僕にとっては朝であるので、少しスローでいたかったりする…
2012年01月10日
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