さかのぼること、19時の大晦日。
毎年、大晦日の夜は、銭湯で過ごしている。
女湯からは、「あんたんとこ、おせちどうしたん」とか、「紅白は、どっちらかね」だの、他愛のない会話が響いてくる。
脱衣場からも、みな口々に、「よいお年を」と交わしながら、家に帰っていく。
帰り際、銭湯の神様(番台のおばあちゃん)から、「今年もありがとうございました、よいお年を」と言われ逆に、「いえ、こちらこそ、来年もお願いします」と会釈をする。
かれこれ4年、10日に一度のペースで通っているので、自然に距離感は縮まるものだ。
そんな挨拶を交わし、銭湯の暖簾を後にした。
新年を数時間後に迎える大晦日の夜は、過ぎてしまえば呆気ないが、何だかとても貴重な気がする。
自転車から、真冬の冷たい空を見上げたら、雲の切れ間から見えた、三日月がとてもきれいだった。
2012年01月01日
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