2011年11月24日

壁の向こう…

銭湯で女湯から、話し声や笑い声が響いてくると妙に寛げる。

男は、黙々と身体を洗い、ゆっくりと湯船に浸かるだけ。
疲れを解しているときほど、しゃべらなくなるものだ。
気ままな雰囲気になるのは、脱衣場で過ごすときぐらいかな。

女は、晩飯のおかずや近所の噂話に興じては、何が可笑しいのか、けたたましい笑いが銭湯中に響く。
それを聞いて心地よくなるのは、女性が持つ周波数が耳に合っているのかな。
気が緩んでいるときの会話には、気疲れがないのがいい。

東京在住時、吉祥寺のレストランで、相方の女友達と僕を含む四人で食事をしたことがある。
挨拶もそこそこ、ここからはもう、女三人のトークショーだ。
その間、男ひとりの僕は、静かにワインを口にしながら、運ばれてきた料理に手をつけていた。
会話には加わらず、適当に相槌を打つと気を遣って振られるが、無理に割って入る自意識はない。
こういう空気であれば、女同士で会話をクリエイトしているのだから、放っておくに限る。
無理に男が女の会話に入ると、ありがた迷惑になるので、そこは融通を利かせる場面だと思っている。
こんな具合に女同士は、答えのいらない会話を、延々と回しあっていけるのが女だ。
男には、なかなかできない会話術なので、そばで聞いていると何か寛げるんだよね。
まあ、男は女の世界に割り込まず、聞きながら楽しむことである。
帰り道、相方から「あまり、しゃべらなかったね」と言われたが、「女湯に入れないよ…」と、内心思った。

そんな訳で、壁向こうから聞こえてくる井戸端会議は、銭湯で聴けるラジオ代わりになっている。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Shower Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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