2011年10月27日

着信番号

深夜、客が退けた店内でミステリー小説を読んでいたら、隅に置いてた携帯電話が振動した。

登録外の着信番号にためらったが、電話の先には、約3年ぶりの「O」さんからだった。
先方の番号を登録していなかった、詫びを挨拶代わりに懐かしい会話が始まった。
僕の携帯電話機能では、完全に形骸化している「テレビ電話」だが、こういう懐かしい人と会話をするときは、興味半分で使ってみたくなる。
だが、顔がたるみ出したおっさん同士で、微笑ましくテレビ電話をしていたら、こりゃ滑稽だわな。
使いたいけど…  うーん、使えない機能である。

ある日の昼下り、携帯電話に意外な名前が表示された。
着信時の居場所が適してなかったので、留守電に切替えてから、折り返し電話をかけ直した。
すると、先ほど人混みで僕の姿を見かけたのだが、突然のことだったので、声をかけられなかった自分を恥じて、挨拶の形を変えて電話をしたという。
僕は大笑いしたが、彼の無垢で単純な性格が好きだ。

ある日の夕方、かなり前に登録していた名前が表示されたので、気安く出たら切られた。
操作の手違いかと思い、即時に返信しても電話に出ない。
それっきりだが、名前を登録していたとは知らず、たぶん興味本位で電話したのであろう。
好奇心ひとつで、心は筒抜けになるだけに、相手の私生活と直結していることはお忘れなく。
便利だからと言って、その道具の使い方を間違えると、性格を疑われるものである。

使い方が注意散漫な男は、きっと浮気相手の実名もご丁寧に、電話登録するタイプなんだろうな。
世の中が便利になった分、頭隠して尻隠さず、すぐに足が着いてしまうと思える。
僕にそんな甲斐性はないが、そっち方面に気力みなぎる男なら、女の番号ぐらい暗記してるはずだ。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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