2011年10月14日

Jazz Talk Vol.8

ジャズのグループリーダー(バンマス)には、さまざまなタイプが存在している。

 ・メンバーを従属的に支配したがるリーダー
 ・メンバーのパーソナリティーを引き出すリーダー
 ・形式上、名前だけの「・・・グループ」のリーダー
 ・気が合う理由だけで、しぶとくやっているリーダー
 ・メンバー間で力の差が歴然なのに、チェンジできないリーダー
 ・リーダーを決めず、対等な立場を尊重し過ぎたため、方向なきまま自然解散したグループ。

ザッと思いつく限り書いてみたが、要はリスナーの耳に、心地よい音楽が届けばいいだけのことだ。

ジャズのグループは個性が強くて、グループ(バンド)としては、まとまりにくい面がある。
以前、書いたと思うことに加筆すれば、譜面通りに演奏することが苦手というか、譜面を崩すことを腕前にする連中でもある。
極めて、「個性を売る音楽」でもあるので、性質的に力を出せる場を求めていくはずだ。
誤解しないでほしいことは、譜面を読みこなせる力があってのことである。
そんな性質なので、音楽観や人間観の違いで亀裂が入ったり、「飽きた」という理由も含めて、いろいろな離合集散があって、当然といえば当然の世界だと思う。

ジャズのグループを維持することは、並大抵のことではない。
結成30年近くに及ぶ、「キース・ジャレット・トリオ」なんて、不動な結束力であり、ジャズの奇跡に値するメンバー観だと思う。
フュージョンバンドでも、若干のメンバーチェンジはあるが、バンドとして成功しているのは、1、2、3… 数えるほどしかないのが現実だ。
そんな、グループを維持できる秘訣は、メンバーのシンパシーにあると思える。
「ビル・エバンス」、「キース・ジャレット」の旋律に美しさを感じるのは、リーダーの強いシンパシーがあるから、メンバー全員に乗り移るのであろう。
加えて、リーダーの要求レベルに応えることができ、グループシップあっての長続きである。
だから、誰かひとりでも、方向が食い違ってきたりすると、メンバーチェンジをせざる得なくなる。
果ては解散、ならば飛び出る選択肢も、充分にあり得るのがグループだ。
エバンスが、「スコット・ラフェロ」を事故で失ったときの、衝撃と落胆は大きかったであろう。
自分と相思相愛で、一緒に音楽を作れるメンバーは、そうそう存在しないからね。

ジャズのグループが陥りやすい、「マンネリ」を防ぐには、キースのようにソロ活動にも精を出すことだ。
僕の好きな、「ジャック・ディ・ジョネット」も、協演依頼を積極的にこなす、“ファーストコール・ドラマー”であることを、誇りと自信にしてジャズ界を疾走している。
それでいながら、キースのひと声で3人が集合するんだから、リーダーとしてのシンパシーは、絶大なる信頼のもとで、繰り広げられるジャズであることは間違いない。

だから僕も、キース・ジャレットの音楽と、同じ時代を生きていることを嬉しく思える。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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