2011年09月19日

深夜食堂

今秋10月、「深夜食堂」の暖簾がまたかかるらしい…。
2年前の秋、TBS系で深夜に放送されていた、小林薫主演の30分枠番組「深夜食堂」。

物語は昭和の風合いを残す、新宿の繁華街片隅に、深夜24時から開店する小さな食堂が舞台となる。
深夜、小さな息抜きの時間を求めて、さまざまな職業の人たちが、店の暖簾をくぐってくる。
そこで交わる、店主とお客さん同士の温かくも、ほろ苦い人情が溢れる、オムニバスドラマである。

僕がこのドラマを人に薦める理由がある…  「食堂は、食事だけをする場所にあらず」
人は誰でも、定時に誰かと楽しく、「晩飯」を食べられる訳ではない。
残業で深夜に箸を持つ人もいれば、仕事帰りの早朝近くに茶碗を持つ人もいるだろう。
誰も待つ人がいない部屋に帰って、ひとりで食事をするわびしさ。
誰ともしゃべらずに牛丼を食べて、ひとりで家路へ帰るわびしさ。
同じ食事でも、意味深さが違ってくるのが晩飯であり、食事に対する意識も変わる。

前にも書いたと思うけど、飲食店で食事に文句を言ったことはない。
食事は個人の味覚が大きいと思うし、何よりもそれを口にしたことで、人の気持を害するものだ。
そういうと、「だから、料理人を甘やかすんだよ…」と言われそうだが、けしてそうじゃない。
まともな料理人なら感性が鋭いから、こちらの気持なんて、とっくに見抜いているはずだ。
それをあえて、口に出さないことが、素朴だが厳しい問いかけになるとは思わないか。
ちょっと、話がそれたので、元へ戻していく。

今も、「相方には、悪いことをしているな…」と思っていることがある。
昔から、深夜にまで及ぶ仕事柄、同じ食卓で箸を交じり合わせられないことが多い。
食事を作る人を想えば、温かい献立は温かいうちに、冷たい献立は冷たいうちに食べるのが心情だ。
相方に、「せっかく食事を作ったのに、一緒に食事を出来ないのが、少し寂しいかな…」と、ボソッと言われたことがあるが、その一言で多くのことを学んだと思っている。
だから、ありあわせの材料で作られても、文句のひとつも言ったことはないし、それが僕の礼儀作法だ。
食事は人の心まで、変えてしまうだけのものがあるんだ。

ドラマ「深夜食堂」には、飽食時代で失った、丸いちゃぶ台のぬくもりと、おかず一品の思い出を連想させられてしまう。
焼肉食べ放題だの、寿司食べ放題など、「量」にすがりつくばかりでは、自分の味覚や感性などをもとに判断する基準を見失ってくるんじゃないのかな。
それでいて、ダイエットだの、健康食品なんて言っているんだから、全くご苦労な世の中である。

そんなドラマ、「深夜食堂2」が、10月から続編として始まる。 
もし僕が、「深夜食堂」の暖簾をくぐったら、とりあえず「ビール」。
つまみは「ハムカツ」。 添えてある、「キャベツの千切り」には醤油をかける。
〆には、「筋子のおにぎり」があれば、それはもう「至福の時間」となるだろう。
http://www.meshiya.tv/ ←「深夜食堂」公式サイト(僕は、第4話 第5話 第6話が好きだな)
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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