2011年08月28日

少年とジャズ

少年の存在には、薄々気づいていた…

開店時間の19時に向けて、だいたい18時前後位から、店内の開店準備へ入る。
その間、入口の扉を開けて換気しながら、主にジャズのCDを聴き流して作業をしている。
前から、少年の存在には、薄々ではあるが気づいていた。
少し遠目から、店内の様子を興味ありげに覗き込んで行くからだ。
きっと、音楽に興味を抱く年頃なのであろう。

そんな好奇心を満たしてやろうかと思い、入口から笑顔で、「入りなよ…」と手招きをしてみた。
人見知りするかなと思いきや、少し怪訝な顔はしていたものの、次第に近寄ってきた。
「音楽好きなの…」と気さくにたずねると、「ウン…」と小声で返してきたので、狭い店内に招き入れた。
隅のカウンター席で、オレンジジュースを飲ませながら、少年をあれこれと構うことはせず、僕も淡々と氷を切り出しながら、一緒にジャズを聴き流していた。

しかし、自分の耳に合わせて好みを選曲していたので、少年は何が何だかわからない状態だと思う。
それは「4ビートジャズ」、いわゆる「ビ・パップ」であり、CDは「富樫雅彦&J.J.SPIRITS」。
黒人のフィーリングをもって、日本人が奔放に味付けをした、ベテランの引き締まった演奏である。
僕はテンポの心地よさに乗っているが、ジャズをはじめて聴く少年にとっては、与えるべき癒しなど何もないようで目が回っている様子だ。
たぶん、同じように聴こえていると思えるし、テナーサックスの豪快なアドリブに体感温度も上昇してしまったのであろうか。

もう、外が薄暗くなってきたので、「聴きたくなったら、またおいで…」と帰宅を促したが、訳のわからない音楽(ジャズ)を聴かされた、少年の情操教育は将来如何に…?
今更ながら、最初はポピュラーなフュージョンでも、良かったのかもね。

えっ、オレンジジュースの代金を取ったかって…?  「バカヤロウ、俺は鬼じゃねえぞ!」 
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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