1964年6月16日、新潟地震から47年…
今年ほど具体的な想定の下、真剣な避難訓練が行なわれた年はないと思える。
我がオレンジ色の母校でも、全校生徒が校区の自治会と連携し、救助訓練を実施したという。
特に、海抜ゼロ地域による津波の危険性に加えて、高齢者が多い町だけに若い力は頼もしい。
何よりも、「自分たちの町は、自分たちで守ろう」とする団結心がいい。
それこそ、下町の本当の心意気である。
そんな下町出身の私であるが、良くも悪くも、昔の下町気質は知っているつもりだ。
カッコよく見られたいから、まずは外見から目立とうとしていた。
目立つためには、世の中のルールに逆らって、悪を気取るのが一番手っ取り早い。
だが、カラスの生態と同じで、群れていないと敵を攻撃できず、一人になればおとなしくなる。
早い話、あの頃の悪ガキは、本当の悪になるほどの性根はなかったと思う!
ただ、牧歌的な一面は持っていた…。
若いときは、誰もが爆発力を秘めている。
それこそ、「三年寝太郎」のような、普段は怠け者でいながら、いざとなったら村を洪水から救ったようなカッコよさもあっていい。
そのカッコよさは、身を呈して人を助けるとか、人のためになることだと思える。
地域と連携した舞台は出来ているんだから、それを活かそうと思えば、災害こそ最高の見せ場になる。
だが、それがないことが祈りだが…
下町の若者に気持ちを託す一人として、その心意気だけは、つないでいってもらいたい。
2011年06月17日
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先輩にあたる人かな?