2011年05月17日

道場生

16日、快晴の東大通を新潟駅方向に向かって、自転車でゆっくりと走っていた。

後方から、「先生」と声をかけながら、40代前後で背の高い男が小走りで近寄ってきた。
「先輩」と呼ばれても、「先生」と呼ばれるような経験などない。
人違いだろうと思いながらも、失礼のないように目を凝らしたが、誰なのかは思い出せない。
すると彼から、「昔、〇〇道場で、先生から内股を教えてもらった〇〇ですよ」と名乗ってくれた。
具体的なところまでは、思い出せなかったが、大まかな記憶は蘇えってきた。

こういうことである。
高校柔道を引退した翌年以降、古巣の某道場で一般選手として、僅かの間だが練習に参加していた。
たまに早く道場入りした際、アップついでに、中学生クラスを相手に軽く胸を貸してもいた。
どうやら、その時の中学生だったらしく、私から内股の入り方を教えてもらったと言うのだ。
その頃、まだ柔道が盛んで道場生も多く、教えてもらった側からすればそうなるのであろう。
だが、実力がともなわないのに、時を越えて「先生」なんて呼ばれるほど歯痒いこともない。
記憶にもない「敬称」で呼ばれるのも、複雑な思いである。 (それにしてもよくわかったものだ)

そんな彼に、冗談交じりで聞いてみた。
「それで、俺が教えたという、幻の必殺技は少しは役に立ったの?」
「いや、レギュラーには、なれませんでした…」
アラッ! 彼の答えに「一本負け」してしまった… 竹を割ったような、爽やかな男だった。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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