2010年03月15日

北桜の引退に思うこと

桜咲く季節を前に相撲界から功労者が引退した。
桜吹雪のような豪快な塩まきで人気だった幕下の北桜38歳である。

土俵人生23年、幕内在位は2年ほどながら、その社交的な人柄と前へ出る気迫溢れる相撲は熱心なファンからも愛された。
会見では、「体力・気力が続かなくなったが、気持の上では完全燃焼できた」と潔く決意を語った。

過去に何度か東京の両国国技館に相撲観戦へ行って感じたことだ。
国技館入りする人気力士らが、テレビのバラエティ−番組で見せる表情とは違い一様に仏頂面なのだ。
特に日本人力士に多く、ファンの声援に顔を向けるとか、拍手に笑顔で応えるなど、意外と日常のファンサ−ビスが不自然だった。
もちろん、巡業の花相撲とは違い、本場所であることは先刻承知だ。
だが、国技という名のもと、そんな手軽なファンサ−ビスをも禁じるような空気があれば、もはやモノクロ版としか言いようがない。
相撲の低迷が言われて久しいからこそ、立ち振る舞いや雰囲気なども人気回復への所作になるのではないか。

それらを理解して、実践していたのが北桜だった。
勝負は思い通りにはいかなかったが、ファンを獲得することに関しては大きな功績を残した。
その後は後進の指導にあたるというが、そこそこ喋りも上手いようなので、相撲教習所の講師なんかにも適していると思う。

今後の相撲界は、土俵の勝負には徹底的にこだわった上、明るさという照明弾を打ち上げて欲しい。
ゴタゴタ続きの時こそ、明るさが相撲を魅力的なものにしてくれる第一歩であろう。

北桜がファンから愛された理由は、このへんにあると思っている。
posted by GIG at 16:09| Comment(0) | TrackBack(0) | Sports Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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