2009年11月08日

松田優作 「ダウンタウン・ブル−ス」

♪ Bad city,bad bad city,fat city bad…の軽快なオ−プニング曲で始まる探偵物語。

私立探偵の工藤俊作を演じる、松田優作の意外な一面を知らしめた1話完結型の全37話であり、どこかヨ−ロッパ映画のようなウィット感に溢れ、ペ−ソスな気持にさせられる快作である。
だが、チャ−ミングな工藤ちゃんは36話までで、最終回は真骨頂であるハ−ドボイルドと化す。

「昔、俺にも仲間がいて、そいつが死んだとき…
もう仲間は作るまいと思って、この街に来たのに… なんで殺すんだよ」

暗い過去を背負う工藤を慕ったのは、変わり者扱いされながらも、懸命に生きている街の仲間達だ。
その仲間の命を奪った犯人グル−プ相手に、悲劇をものともせず、単身で復讐に立ち上がる。
そして、捜査線上に容疑者として名を残すこともなく、人知れず復讐を終えた。
だが、心は茫然自失となり、まるで死に場所を探しているかのように、街をさまよっていた。
… 最後は弱々しい暴漢に襲われても、何の抵抗もすることなく、されるがままで静かに死を選んだ。

彼は作品だけでなく、人生もハッピ−エンドにはならなかった。
その瞬間的な閃光は凄まじく、実は松田優作とは、“大都会の幻”だったのではないかと思っている。

今晩、久しぶりにシェリ−酒を飲みたくなった。
posted by GIG at 03:56| Comment(1) | TrackBack(0) | Cinema Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
2ヶ月かけて、DVDぜーんぶ見ました。
最終回の工藤ちゃんは怖かったですね。
倍賞みつこが若い若い。
Posted by イレズミモノ at 2010年02月08日 19:58
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