2009年05月23日

中島らもからの手紙

80年代後半、格闘団体「UWF」は社会的ブ−ムにまで成長した。
だが、若きリ−ダ−前田日明は、突然91年1月に解散を宣言。
その理由と後の軌跡は、時代の格闘ファンであれば周知であろう。
…前田の生き方はけして嫌いにはなれない。

失意から立ち直るきっかけを作ったのは、組織外にいた少数の人間関係だった。
その中の一人、作家の中島らも(故人)が、前田に宛てた手紙の一文が印象に残っている。

「君には挫折をする資格はない。若者達は人間がこんなに執念を燃やしても、所詮はこうなるのかと失望してしまう。だから君は挫折する資格はないのだ」

こんな内容だったと記憶している。
その若者の中には当時の私の目もあった。

一般的に組織内を泳ぐことに関心を持ちすぎると、人間関係は何か別な意図が絡んできたりする。
他意を感じさせる人間関係は不純だと思うし、そういうのは後から相手に伝わっていくと思う。
一方、組織外の人間関係は処世術がないので、ストレ−トに感じたことを伝えてくれたり、出会いに大きさを感じる場合がある。
苦楽を共にした組織の戦友は大切だが、前田日明と中島らものように、「門外漢の友」がいる人生も大切だと感じる。
それは、友情が機能している状態を保ちながら、時には厳しいことを言ってくれる人に惹かれるのが、男の気質だからである。

無理なく自然な状態でこんな風になれたら、それは真の関係かも知れないね。
posted by GIG at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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