目の前の鉄板では、専属シェフが調理するステ−キのシズル感が食欲を煽り、食後は夜景が見える席へ案内され、気分を和らげてくれる。
グランドピアノに浅く腰掛けた年配の紳士が、ジャズと映画音楽を織り交ぜながら、清流のような音色をライトに弾き流している。
演奏の頃合いで、箸を休めて拍手を送るが、知人の私とは気づいてないらしく、マネ−ジャ−が耳打ちしてくれたようだ。
演奏後、わざわざ席まで足を運んでいただき、近況を交したこの方こそが、新潟の音楽文化を底上げしてきた名手・青木昌巳さんです。
イタリア軒の専属ピアニストとして30数年弾き続け、現在は東映ホテルのラウンジ演奏を始め、新潟市各所でご活躍されております。
長年ピアノを通じて、多くの人と文化を見てきた人柄には、独特の「深み」を感じさせられます。
スタンダ−ドな曲なら気軽に応じていただけ、レパ−トリ−も幅広いので、機会があればリクエストしてみるのも楽しみ方の1つです。
私は、バ−ブラ・ストライサントの名曲、73年米国映画・追憶のテ−マが好きですが、弾いてもらうのは青木さんしかいません。
毎年4月の記念日は、このラウンジで過ごすことに決めています。
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