2020年07月26日

十人十色

この一週間ほど 「ミシュランガイド新潟版」 について、多くのお客さんと雑談に及んだ。

本書は味だけに限らず、マナーやエチケットも考察する、いい機会になる。
掲載されたからいい店、掲載されないから悪い店、そんな単純なことではない。
天然の鰻だからいい店、養殖の鰻だから悪い店、それも単純なことではないよね。

美食だけの評価なら、小金持ちの悪趣味と変わらず。
皿の上の評価とはいえ、テーブル上には、敬意や礼儀も存在する。
舌は食の経験で左右されるから、舌の感覚は皆が同じはずはない。

ただし、マナーやエチケットだけは 「お里が知れる」 ため、ごまかしは利かない。
問われるは、人間が食べるのは 「料理」 で、動物が食べるのが 「餌」 であってさ。
気どる必要はないが、食べ方ひとつ、会話ひとつ、その人の食卓ぶりが透けて見えるもの。

性格の悪い料理人に美味しい料理は作れないし、生ビールの不味い店に料理は期待できない。
真面目な店には真面目な常連客が付くし、不真面目な店には性格の悪い客が寄生するものだ。
後者の巣窟になりたくなければ 「真面目に店をやる」 ことでさ。

有名になったばかりに、後者の客に振り回されて、それまでの常連客の足が遠退くことがある。
どこの店にも、長年支えている常連客がいるため、一見客は 「聖域を荒らさない」 不文律もある。
情報を活用するのは賛成だが、情報にすがりつくだけで、自分の味覚や感性がないのは考えもの。

食は賛否両論 「十人十色」 だが、高くて美味しいのはあたりまえ。
いい大人は、豚のトリュフ探しのように 「安くていい店」 も知っているからね。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする