海鮮料理の中でも 「貝類」 が好きでね。
先月、貝料理の専門店で、つぶ貝にサザエ焼き、大粒のカキフライなどの海産をつまんだ。
「ホヤ貝」 が好きで、ホヤ刺しにホヤ酢と何でもござれだが、メニューに扱ってないという。
ないものは仕方ないが、貝の専門店で貝がないのはなぜなのか、後に生態が気になり調べた。
すると貝ではなく、学術名では脊索動物 (せきさく) に分類され、他の動物であることを知った。
ホヤ貝などと、まぎらわしい呼び名が定着しているが、あのグロテスクな色と形は貝じゃないよな。
さばき方は難しそうだし、体の割には中身が少なそうだが、苦味が利いており、その後に塩味に酸味、ほのかに甘味を感じて旨味を覚える、三陸産がいいな。
食の探求心に欠けているが、酒の肴にしたくなる一品。
それも意外と大衆居酒屋で扱っているのに、生態は知られていない。
自身 「生もの」 は、あまり口にせずも、鮮度には敏感のようだ。
本当はアワビを食べたいが、これぞ贅沢一品。
代用の貝にされる、ロコ貝かトコブシでもいいよ。
「これはアワビです」 と、だまされてもいいから、食べた気になりたい。