自粛の影響で、店の仕入れも小さくまめに買い出している。
通常であれば、一週間の予想人数を割り出し、特売日に生鮮食品を揃えるが、今は見込が立たない。
手にしたくても、鮮度を保てるか、廃棄にならないか、普段よりも神経を要する。
注意喚起と衛生管理を徹底し、毎夜の営業に備えるだけだ。
そんなとき、心を和ませてくれるのが、部屋の窓から見える、桜の開花模様。
これからは、チューリップやツツジなど、街の花壇で目にすることも多くなる。
世界的な絵画の巨匠 「モネ」 は 「花がなければ、画家にならなかった」 と言い遺した。
日々の暮らしで、なにげない出来事、心象風景にめぐりあうから、生命力もみなぎるもの。
花木を感じなかったら、人の心は乾いてしまう。
夕方、地べたにゆっくりと落ちてゆく、ピンクの花びらを見ながら、早く日常が戻ることを願う。