「敬老の日」 休日の夕方。
万代では 「にいがた総踊り」 (最終日) の楽しそうな観客の群れが溢れていた。
一方 「国民文化祭」 の開会式にご出席のため 「天皇皇后両陛下」 が新潟入りしている。
萬代橋の両岸では、厳重な交通規制が敷かれ、物々しい警備の中、通行人が身を固くしていた。
時刻は、17時30分。
ホテルオークラの交差点で、偶然に通りがかり、足止めされること3分。
川岸町方向より、白バイ隊に先導された黒塗りの公用車から、沿道の人々に微笑んで手を振るのは、天皇陛下と皇后雅子様。
初めて間近で見た 「雅子様」 は、品格の装い、品位ある振る舞いに、日本国の気品を漂わせていた。
その姿、優しく、賢く、たくましい日本女性を象徴する 「凛とした美しさ」 に、心が清らかとなった。
雅子様は、外交官の頃から 「キース・ジャレット」 を愛好しているという。
説明するまでもない名盤 「ケルン・コンサート」 を愛聴していると思うと、自然に親近感もわく。
こうして、雅子様との共通点を無理やりひねり出し 「大人の妄想メルヘン」 で、僕は悦に入る。