2019年07月26日

粋と野暮

連日 テレビをつけると 「吉本興業」 の話題ばかりで、少しうんざりしている。

最近、その枠になると、チャンネルを替えてしまう。
あの会見に端を発して、複数の有名芸人が 「ここぞ」 とばかりに立ち上がったはいいが、それに追従するかのように、若手芸人達も 「蜂の巣を突いた」 ような、妙な騒ぎになっていた。

人は皆、心の許容範囲は違うわけで、一連の問題を許せる人もいれば、許せない人もいるだろう。
それだけに、真実のコミュニケーションより、感じの良さを演じたい人もいる。
また、相手を責めるつもりで放った 「不用意な発言」 で、自らの株を落とした人もいる。

そんな中で、偉才を放ったのが、吉本新喜劇の大御所 「池乃めだか」 (76歳) だった。
路上で芸能リポーターに、マイクを向けられた師匠は 「それより、身長が伸びる薬を開発してくれ」 と、謎の言葉を残して、お茶の間に笑いを届けてくれた。

僕は 「よしもと新喜劇」 が好きだが、芸人とは何たるものか、この人こそ 「名人」 だと思っていた。
世の中、知性と経験が足りず、すぐに感情を爆発させる、手に負えない老醜がのさばりすぎている。
感情の暴走を横目に、自分の生き方を芸にして 「いさめた一言」 に、晩年の優美を感じた。

ネットで地球の裏側を知るより、身近な長老の言葉に耳を傾けるほうが、遥かに勉強になる。
本当のカッコよさは、こういう 「気の遣い方」 に表れる。
芸の肥やしでないが 「長年、人を見てきた証」 だと思う。

こういう 「少年っぽさ」 の中に、粋と野暮の違いがわかるのが 「いい男」 なんだろうな。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする