2019年07月08日

満天の星

蝉の第一声を耳にした、7日七夕。

言い伝えによれば、年に一度、夜空の天の川をはさんで 「織姫」 と 「彦星」 (星) が会える日とか。
実在の星かも知らず、短冊に願いごとを書いて、笹の葉に飾る、幼き記憶しかない。

短冊といえば、亡き父が特別養護老人ホームに入所していた8年間。
七夕には、介護職員の計らいに参加し、短冊に乱筆を走らせていた。
入所後期ともなると、ユニットの介護職員、他のご家族とも情が芽生え、いつしか雑用に手を差し伸べ、気軽な雑談で時を過ごせるようになった。

それは、いつ別れが来るかわからぬ不安の中、他者の晩年も見守りあっていた心境だった。
短冊には、命の尊さ、似た境遇を生きる、他者への心遣いが筆先に表れる。
願うのは、自分の欲望よりも、自分の存在を支えてくれる人たちへの恩返しだったりする。

街中で 「満天の星」 を見たくても、海や山に行かないと映えない。
七夕の深夜、繁華街で飲んだ帰り道、ふと見上げた夜空が美しく、渡りかけた古町十字路の真ん中で、思わず足を止めたのは、遥か昔のこと。

星を見て願いをかけたことはないが 「星の美しさ」 に気づかされたのは、酔っていたからだろうか。

posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする