平成の大晦日が終わり、令和元年の元日。
GWも5日目となり、霧雨が降り続く午後3時。
イタズラに過ぎる時にたまりかねて、自転車で下町の肉店まで、焼鳥を買いに出かけた。
焼鳥と鶏の唐揚げを、昔ながらの緑の紙に包むと、くるっと輪ゴムで縛られ、締めて940円。
自転車のかごにおいて、ゆっくりとペタルを踏むと、にんにくの香りが漂い、食欲をそそられる。
霧雨は降りやまない。
少々の雨で、いちいち傘を開くタイプではないので、これぐらいはへっちゃらだ。
雨の日は、軒先から軒先を濡れて走り、たまに雨宿りをしながら、また駆け出すようなガキだったから、霧雨はマイナスイオンみたいなものだ。
全身、霧雨で濡れたまま、自宅の玄関を上がると、妻は予想していたかのように 「ちょっと待った」 とバスタオルを用意していた。
「また、濡れて帰ってくるんだから」 と、いつもの台詞を浴びると 「傘さし運転をするよりいいだろう」 と濡れた言い訳をする。
もし、わが家に息子がいたら、教育上どんな子に育つかな。