2019年03月30日

萩原健一

ショーケンこと 「萩原健一」 が、68歳で死去した。

初版の自伝 「ショーケン」 (08) で語られた内容は、共感できる生き方ではなかった。
離婚3回、逮捕4回、アルコールとドラッグ、女に溺れ 「俺は生まれてはいけない男だったのかも」 と、当時 「57歳」 の萩原は語る。

彼の魅力を好ましい意味で言えば、自由でヤンチャ、都会的な色気を放ち、破滅型な生き方。
群れず、媚びず、自分の美学を貫く。
断わっておくが、美化して言えばだ。

50歳も過ぎた萩原は、青い時代とさして変わらず、同じような失態を繰り返していた。
読み進めながら 「いつまで、幼稚な男を続けているのか」 と、ほめられるものではなかった。
普通 「反逆な青春」 をした男ほど中高年、それも晩年にともない、丸くなり、やさしくなる。
肉体的には衰えるが、精神的には成熟し、どこか美しく枯れていくもの。
それでいて 「あいつをヘタに怒らすとまずいぞ」 ぐらいの 「懐刀」 は、男なら忍ばせている。

ショーケンは、そんな 「男像」 とは重ならず。
グループサウンズ時代から、周りにチヤホヤされ、それで通ってこれたから、結果として 「そうなった」 典型的なタイプだと思える。

晩年、それまでの不摂生もあり、健康を損なうことに怯えていた。
初版から、享年までの11年間、4度目の結婚で生に渇望し、心身を立て直し、それまで迷惑や心配をかけた人たちに、自分なりの思いを胸に生きた節がある。
その通りだとしたら 「男の晩年」 に輝きを取り戻し、悔いのない生き方をしたんじゃないかな。

自伝のエピローグに、印象的な行 (くだり) がある。
「若いときから、短気をおこしては八つ当たりで大声を張り上げて、多くのモノを投げ散らかしてきたが、そうやって投げ散らかしてきたモノは、結局は全部自分で拾いに行かなくてはならない」

刑事ドラマ 「太陽にほえろ!」 の 「マカロニ」 は犬死にしたが 「ショーケン」 は犬死にしなかった。

http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/379484936.html ( 松田優作 )
http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/418681860.html ( おふくろ )
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Cinema Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする