2019年02月18日

抑えた表現

「七つの会議」 は、原作と異なる部分も多かったが、映画とドラマそれぞれに楽しめた秀作だった。
http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/464069118.html (七つの会議)
http://jazzbar-gig.seesaa.net/article/371142695.html (屋上の金網)

ディスクにおとした 「全4話のドラマ」 をもう一度、見返した。
個人的には、ドラマのほうがディティールが細かく、物語の深さに共鳴できた。
その魅力、過剰な表現より 「抑えた表現」 の方が、印象が強かったりする。

最終回、営業課長の原島に扮する (東山紀之) が、会社の重大な不正を新聞社に告発して、一連の物語はエンドロールへと向かう。
彼は孤立無援、身も心も疲れ果てて、立ち寄った場所は重度の病を患う父親に扮する (竜 雷太) が入院する病室へ。

父は一連の報道に、息子が大きくかかわり 「勇気の告発」 をしたことは薄々わかっていた。
その孤独さを隠している息子に、父親はこう話しかけた。
「つらかっただろう」 「おまえはがんばった」 と、ゆっくりした口調でねぎらった。
長年、父との確執はあったとはいえ、認めてくれていた優しさ、ここまでの重圧と緊張が解き放たれて、彼は背中で泣いた。

熱演ではない。
うっかり見過ごしそうな場面だが、この心情が描かれたことで、物語の意味は深まりを見せる。
映画では、主人公が異なるために、親子関係は描かれていないが、どんな人にも大切な家族がいて、愛する人がいて、また仲間がいて、そこに見えてくる心遣いに感動するんだ。

ドラマ 「七つの会議」 (2013) は 「アンコール放映」 されても、いいと思うけどね。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Cinema Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする