2018年11月15日

歌謡文学

今月、所々で個人的な用事が重なり、朝の早い日が続いている。

そのため、バスやタクシーを利用したので、平地に下りた秋の深まりを車窓から眺める機会も多かった。
今を 「晩秋」 とするか 「初冬」 にするかは、その人の感受性による。

そんな季節の移ろいで、だれもが思いめぐらす曲はあるだろう。
ジャンルに限定せず言えば 「学生街の喫茶店」 で有名なフォークソングの三人グループ 「ガロ」 の 「憶えているかい」 (73年) の歌詞が印象的で、この時期になると頭に響くことがある。

シングル盤 「一枚の楽譜」 のB面曲だが、個人的にA面曲を越えた名曲。
「恋人との別れの曲」 だが、決して 「さびしい」 とは云わず、時の流れで心情を描写している。
その歌詞、短編小説のようだったり、レトロな風景が浮かんできたり、さびしさの情感が伝わるというか。

Aメロ 一部歌詞
「君とあの頃 見た映画、今日はテレビでやっていた」
「あれはそよ風 街に薫る頃さ」

Bメロ 一部歌詞
「雨に降られて 二人して 街のお店に飛びこんだ」
「あれは落葉が 街に舞う頃だよ」

時系列で、人 モノ 自然 の余情が巧みで、真の名曲とは 「文学的」 なんだ。
自身、文学好きな人間ではないが、ストーリー性の歌詞には、味わいというものがある。

遠い、45年前のB面曲なのに、フッと思い浮かぶのが 「シンプルの中にある歌謡文学」 だと思える。

posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする