2018年10月03日

Jazz Talk Vol.86

書店で目を引いたのが、今月2日発売のジャズのCD付マガジン創刊 「絶対名曲」 コレクション。

その昔 「ジャズに名演あれ名曲なし」 と論じた批評家がいた。
「乱暴な意見だな」 と思いつつ、ジャズは演奏が聴かせどころでもあるので、意見はわかりそうなもの。
だが、原曲あっての選曲であるため 「名曲知らずに名演あらず」 とも言えるだろう。

聴く側の立場からすれば、ジャズの名曲を知っていれば、必然的にポテンシャルは高くなる。
しかし、手垢のつきすぎたスタンダードだけで構成されたアルバムは、素材感にあきがともなう。
そうならないために、優れたカバーで名曲に輝きを増すことにおいて、聴きどころもハッキリしてくるが、必ずしも名曲だけを知っていればいいわけではなく、スタンダードとオリジナルのバランスが調和してるアルバムが好きだ。

ボクの経験で語れば、名盤と呼ばれるアルバムは、聴き手をあきさせない工夫がほどこされている。
全部の曲が全部いいことはないし、ゴキゲンな曲が2〜3あれば上出来で、完璧さを求めていない。
ライヴの選曲も同じで、何の工夫もないスタンダードを延々と聴かされるより、オリジナルも含まれてると違った角度で旋律を感じやすく、その人の個性が伝わってくるので、構成で用意してほしいところでね。

ジャズの耳を鍛える、気楽な教則本ともなる本企画。
「後藤雅洋」 監修の元、次世代につながるわかりやすい名曲で構成されている。
名曲と名演のバランスがよく、なおかつ、それぞれの原曲に優る劣らぬ、個性的な表現が印象だった。

今さらではなく、あらためて耳を傾けると、これまでとは一味違う、ジャズの旋律の魅力を感じる。

posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Jazz & Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする