2018年08月15日

第三者の目

「トイレ掃除」 と聞いて、何を思うであろうか。

「パートの仕事」 「宿題を忘れた罰当番」 あまりいい意味にとられないし、その見方はそぐわない。
中には、底辺の仕事と位置づけ、差別めいた意識もひそむ。

先日、街中で尿意をともない、商業施設のお手洗いをお借りした。
そこで、トイレを掃除中のおばさんと鉢合わせ 「お借りできますか」 と、断りを入れて拝借。
洗面台で手を洗い 「ありがとうございました」 と添えると 「そんなこと言われたのは初めてだわ」 と、意外な返礼をされたが、本音は女性を前にした照れ隠しで、こればかりは、出物腫物ところかまわず。

仕事とはいえ、人がやりたがらないトイレ清掃をする人は尊敬する。
トイレの使い方でお里が知れるし、次に使用する人を考えれば、そう容易く汚せたりしない。
その意味で、トイレ清掃をできる人、汚さずに使用できる人は、清潔で真面目な人物が多い。
これも、お店のトイレを毎日清掃する、今のボクの立場でいえば、そうとしか言いようがない。

以前、在籍していた会社では、清掃は外部に委託していた。
毎朝、デスク回りやトイレをきれいに清掃してもらい、心地いいスタートを切れた。
毎日、顔を合わせるパートのおばさんとは気が合い、気軽に雑談をできる関係でもあった。
だが、掃除のパートは空気のような存在に見られがちで 「別にかかわっても、自分に見返りがない」 として、職場の一員として考えない利己主義もいた。
役職が上に行けば行くほど、末端の仕事をしている人をねぎらえず、その上から目線が、会社の業績を悪化させていたりするが、もしかしたら、目線にも入っていないかも知れない。

会社の体質を知りたければ、かんたんさ。
人がやりたがらない仕事をする従事者に、普段 「どんな態度をとっているか」 見ればわかる。
清掃のおばさんは雇われているから、問いかけには本音で応じないが、実はだれよりも会社の内情や性質を知る 「第三者の目」 を持ち合わせており、舞台上より、舞台裏を見た方がよほど把握できる。

つまり、トイレは人柄が出るところである。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする