2018年04月21日

女の過去

だれにでも、触れてほしくないことの一つや二つはある。
もう何年も前のことで、当事者もおらず、傷つく話でもないから、このエピソードは公開してもいいだろう。

男と女の出来事だ。
彼は結婚も視野に、5歳ほど年下の女性と一年近く交際を続けていた。
しかし、雲行きが怪しくなってきた。

ある日、その理由を聞かされることになる。
彼女は交際する以前、風俗店でお仕事をしていたという。
それも、ずいぶん前のことらしい。

彼の引っかかりは、過去をふせていたこと。
まぎらわしい話だが、後から聞かされた話、第三者から耳打ちされた話ほど、落胆するものはない。
彼女も黙ってれば黙り通せたが、心のボタンを掛け違えたままでは、生き難さを感じたのもしれない。

しかし、伝えるタイミングが裏目に出た。
一口に風俗店は、性をお金で買う場所。
体は提供しても、心まで売らないのが、職業プライド。

男である以上、女の過去を知れば、他にも何かあるんじゃないかと疑うのは思考のなりゆき。
なまじっか、肌の記憶があれば、肉欲が目覚めることもあるし、それは男も女も同じこと。
この先、なにがおきるかわからないと、不安にかられることもあるだろう。

職業は軽視しないが、初婚を意識した純粋な決断であれば、二の足をふむ。
だが、過去を許容することも愛情、彼女の告白を誠実に受け止めるのも器量。
男は女の過去まで、自分のモノにしたがるが、今を交際してこそ舞い降りる幸せもある。

二人の恋の行方を知るよしはない。
何でも開けっ広げにすることはないが、過去を封印しすぎるのも、感情的なしこりがとどまる。
相手の過去を受け止めることが、現在を幸せに築き、未来を導くと思える。

恋愛を指南できるほどの経験はないし、そもそもボク自身が恋愛をわかっていないからね。
ただ、言いたかったのは、相手を知る覚悟がないと、潔癖な理想に身をつまされることになる。
考え方だが、好きな人の過去を見抜いて、猜疑心に悩むぐらいなら、だまされたままでいい。

惚れた女性にしてあげられる 「最大級の愛情」 ではないだろうか。
だれにでも、触れてほしくないことの一つや二つはある。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Bar & Human | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする