3月7日 店の常連客だった 「N塚さん」 (享年56歳) の命日にしている。
本当の命日は不明だが、その事実を耳にしたのが、2年前の今日になる。
それも、出張先での突然死だったというから、人の死は呆気ないと思った。
最期は家族や友人、医師や看護師に看取られて逝くのが本望だろう。
長年連れ添った夫婦でも、やがてどちらかが逝けば、残された方は孤独になるのは現実となる。
そのとき、根源的な感情にとどまることなく、前進する肝っ玉も鍛えておかないと耐えられない。
3月11日 東日本大震災から、丸7年となる。
直接的な悲しみはなかったが、あの地震は衝撃的で、生きる意味を認識させてもらった。
誤解を怖れずに言えば、人の死は個人的な感情だから、深い悲しみまでは感じなかった。
それは、何万人という他人の死より、自分にとって大切な人の死の方が、深い悲しみにおちるからだ。
それが人間なんだけど、大事なのは想像力で、残された人の肩に軽く手を添えられないのに、はたして数万人規模の大震災を考えられるであろうか。
本当につらいのは、大切な人の命ひとつの価値観が上回っているのが人間で、そこをわかった上での思いやりの気がする。
体裁的な絆を強調する自己陶酔型より、身近な人の死に空目を使わず、お悔やみや励ましをかけれる人の方が、よっぽど説得力があり、人間的な肝も据わっているもんだ。
そうすれば、ちょっとぐらい、人にやさしくなれるんじゃないか。
今夜、彼を偲びながら 「バランタイン21年」 を、ワンショット減らすことができる。
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