20日 書店の棚を眺めていると 「語彙力」 (ごいりょく) と題する本をよく見かけた。
その場で、斜め読みすると、言葉の正しい使い方、よくある重複表現、誤りやすい表現や慣用句まで、語学力と文章力を学べる内容だった。
ボクは文章の勉強をしたことはないから、執筆を生業にしている専門家から指導を受ければ、容赦なく添削や校正、リライトされるであろう。
だが、語彙力は、正しく意味が伝わっていれば、そんなに語彙語彙と言うことのほどでもない。
それより、優先すべきは 「読解力」 と 「傾聴力」 だろう。
なぜなら、聞く力 (インプット) があるから、語る力 (アウトプット) があり、読む力があれば、書く力が身につくと思う。
それができないうちに、聞きかじりの語彙を多用したら 「ちょっと、何を言っているのかわからない?」 サンドイッチマンのギャグではないが、自分の感性ではない言葉が、ひとり歩きをしてしまう。
最近は老眼が進行し、前ほど本を読まなくなったが、ボクのような学歴や経歴の乏しい男からすれば、気軽でやさしい本を読んだり、気楽に人の話を聞くことで、得られるものの方が貴重だったりする。
つまり、語彙力より 「読む → 書く」 「聞く → 語る」 読解力と傾聴力の方が大事なのでは。