11月下旬並みの気温だった、19日。
就眠中、肌寒さに体が反応し、枕元に用意しておいたタオルケットで全身をくるんだ。
もう、外出着に迷うことはない。
早くも、年賀状印刷の案内状が届いた。
今年の干支も思い浮かばぬうちに、来年は戌年と念を押されたようだ。
わが家は喪中だったが、来年は正式に礼を重んじれる。
平地にも、紅葉が降りてくる。
秋は空気が澄むから、ネオンもきれいに映る。
ゆえに秋の匂いも、次第に街中へ充満してくる。
匂いと言えば、嗅覚と記憶は直結している。
街中で偶然にすれ違った、女性の香水が何の前触れもなく、そのことを思い出させるような。
香水に限らぬが、匂いは記憶を呼び起こす。
時節柄、ウイスキーが美味しい。
原酒は琥珀色から褐色に至るまで、秋の紅葉とグラスの色合いが似合う。
バーで渋く飲むもよし、自宅で気軽に飲むもよし、いい酒は翌日に残らない。
部屋のテーブルには 「グレンドロナック」 のボトルとショットグラス。
割るのは面倒くさいので、いつもストレートで口を湿らす。
三杯も飲めば、いいナイトキャップになる。
ぐずついた天気が続く上、台風が北上するらしい。
トニー・ベネット 「スカイラーク」 を聴きたくなってきた。