2017年10月08日

優作談義

今まで、俳優 「松田優作」 のことを、あちこちに書き散らかした。

今になれば 「カテゴリー」 を立てて、記事を収納しておけばよかったが、後悔を蒸し返すことはない。

ある夜、お客さんとバーボンをはさんで 「優作談義」 になった。
彼は、トータルの役者というより 「あの時代の優作」 で語られやすい。
その多くは、映画 「ブラックレイン」 を筆頭に、映画 「角川シリーズ」 ドラマ 「探偵物語」 と、演じた人気は三極化しており、それが一般論だから、とりつく話は手っ取り早い。

最初の印象、ドラマ 「太陽にほえろ」 は、はずせない。
当時、彼は若さゆえ、大根役者と噂され、それが後の原動力に変えたと思える。
映画 「人間の証明」 では、共演者 「ジョージ・ケネディ」 から 「彼はひとつの演技しかできないが、本当に大丈夫なのか‥ ミスキャストでは」 と、日本の映画クルーにささやいたとか。

しかし、ボクは 「まぎれもない青春の光を放つ」 あの頃の優作が好きなんだ。
ドラマ 「大都会」 を含めると、彼の刑事役が、若者たちのいらだちを解消してくれた。
「彼なら、あんなワルを取っ捕まえて、ぶん殴ってくれるはずだ」
そんな 「青春のカタルシス」 を投影した。

だから、初めて子ども心に、劇画の犯人を憎んだのは 「シンコ」 との結婚をまじかにひかえてたのに、命をかけて助けたジーパンを裏切り、銃弾を放った男 「あいだ」 なんだ。
ご存知の 「なんじゃこりゃー」 である。

後に、その硬派ぶりを軸に、間抜けな探偵を演じたり、強いけど弱いふりをしたコミカルな役を演じたり、時には人間凶器を演じて、人間の内面に潜む凄まじさをまじまじと見せつけた。
青い時代は、後に色気と変わり、野性味が知的さを身につけて行ったと思える。

大都会 「新宿」 の街を疾走した 「太陽にほえろ」 のジーパン刑事こと 「柴田 純」
若者の街 「渋谷」 でお茶目に過ごした 「探偵物語」 の工藤ちゃんこと 「工藤俊作」

対極こそ 「松田優作」 の魅力なのである。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | Cinema Fan | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする