2017年05月23日

夢+冒険=ロマン

ウイスキー談義をしていると 「サントリー」 と 「ニッカ」 の印象を論じ比べることがある。

総じて、サントリーの商魂には脱帽だが、個人的にニッカにはロマンを感じる。
これも、朝の連続テレビ小説 「マッサン」 の創始者で夫でもある 「竹鶴正孝」 と、妻の 「リタ」 との夫婦愛に、ロマンめいた伏線を感じたからであろうか。
安易に優劣を論じぬが、市場競争はサントリー、本物志向にこだわったのは、ニッカのような気がする。

同年代なら、見た人も多いと思うが、83年 「ふぞろいの林檎たち」 という青春ドラマが人気を誇った。

時任三郎が演じる、三流大学に通う4年生 「岩田」 は、小さな町工場に就職の内定が決まっていた。
工場長の仕事にかける情熱、その人柄に心を惹かれたのである。
同じ頃に、オフィスビルで警備の夜勤アルバイトもしており、そんなある日、一流企業の役員室で重役が自殺を図ろうとしていた不穏な空気を察し、その場で機転を利かせて自殺を思い止まらせた。

重役は岩田の 「鋭い観察眼」 に可能性を感じ、これからは学歴重視の新採用だけでなく、広く門戸を開放して、あらゆる個性を登用することが、会社の繁栄になると役員会で主張して内定人事に添えた。
彼は将来を見据えれば、恋人役の手塚里美が演じる 「看護学校の生徒」 を思えばこその気持ちと、家庭環境の複雑さもあり、男惚れして決めた内定を辞退して、一流企業の入社に目標を切り換えた。

しかし、重役が取締役会で役員を解任され、特別推薦枠で便宜を図れる権限を失い、岩田はどちらの内定も失うことになった。
結果、また一から就職活動を始めて、同じ大学の級友三人は、大学名で割り振られた就職試験会場で 「三流大学と色眼鏡で見られようが、俺たちは胸を張る」 と、心を新たに結集した。

そんなあらましだったが、偏差値がすべてだったあのころ 「要は生き方だ」 と語るメッセージに、多くの若者は共感を覚えた。

つまり、ブランド力の強さより 「自分はそこでなにをやりたいか」 なのである。

それが 「夢+冒険=ロマン」 なんだろうね。
 
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする