2017年03月29日

ほどほど

硬い書き出しだが、格安競争が激化し 「安ければ何でもいい」 風潮が背景にあったと思う。

格安旅行代理店が破産手続を開始し、9万人のツアー客の旅行代金99億円の返金が絶望的という。
資金繰りを悪化させた最大の要因は、旅行者を募る新聞広告が経営を圧迫し、シニア層に向けた宣伝広告が裏目に出たとか。

数年前、格安高速バスを利用する人が増えて、労務体制が追いつかず、重大な交通事故を起こした。
安さだけに飛びつく風潮は、デフレスパイラルほどでないにせよ、一度植えつけられた意識や習慣は、そう切り替えられるものではない。
飲食店などでも、飲み放題、食べ放題のうたい文句に誘われ、もとをとろうとガツガツした挙句の果て、体を壊したり、原価を粗末にすれば、たしなみもあったものじゃない。

安さにはカラクリがあり、その分、どこかにしわ寄せがある。
価格競争は価値を疲弊させ、労働環境を破壊し、デフレの正体は 「安物買いの銭失い」 だったはず。
安いことに慣れてしまい、安さの提供を続けないと、客をつなぎとめられない風潮に歯止めが効かず、庶民は安いに超したことはないが、最低限の安心や安全をひきかえにしてしまった。

格安体質の正体は、水面に墨汁を一滴落とすと、その液は広がって消え失せるように、垂らされる墨汁の量が多くなっても、その繰り返しだけで終わる。
だから、適正価格と適正収入、適正消費による適正循環こそが、安心と安全をつむぐと思える。

つまり 「ほどほど」 である。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする