7日のブログのコメントに、キース・ジャレットの名盤 「ケルンコンサート」 は 「冬のイメージです」 と、心象風景が寄せられていた。
イメージは人それぞれで、ボクは色でたとえるなら、純白で時に透明度を感じて、聴き終えたら、神から洗礼を受けた気持ちになる。
それともうひとつ、セックスのイメージがある。
次第に陶酔していく様子は、どこか男女の交わりを感じてしまう。
20年前、身近に 「ケルンコンサート」 を聴く、年上の女性がいた。
どんなときに聴きたくなるのか、たずねたら 「彼に抱かれながら」 と艶めかしく笑っていた。
本当かウソかはわからないが、その旋律に 「艶と愁い」 があることは確かだ。
このアルバムの魅力は、ナルシズムな美意識だけでくくることなく、純然たる即興による感情の移ろいをピアノだけでデッサンした、自由で聡明な美しい音楽アートを感じさせられる。
それがきっと 「セックスアピール」 を抱かせるのかもしれないね。
「大人の音楽」 という観点からいえば 「ザ・メロディー・アット・ナイト・ウィズ・ユー」 も晩年の心に響く素敵なアルバムである。
その中の一曲 「ビー・マイ・ラブ」 が好きだ。