2016年11月10日

勝利の女神

赤と青が入り混じる、アメリカ大統領選挙は、NBA (プロバスケット) のゲームを見ているようだった。

予想ははずれた。
第45代 アメリカの大統領は 「ドナルド・トランプ」 に決定した。
アメリカらしいと言えば、確かにアメリカらしい結果である。

米国は劇薬を求めた。
往々に経済が安定しているときは、人格面を重視される。
だが、不安定なときほど、能力面を重視する向きがある。

人格と能力は別とする考えもあるが、そのバランスが極めて欠けていると、オーナー経営にありがちな 「利益は一族のもの」 (アメリカ第一主義) な体質が、労働者の夢を奪う場合がある。

勝因には、トランプはジャズの 「ビッグバンド」 のように、選挙遊説が大音量 (パフォーマンス) で、会場 (州) の 隅々 (国民) まで、音 (主張) が、届いていたように思える。

一方、クリントンはクラシックの 「オーケストラ」 のように、抑揚を抑えて、優雅に奏でたことが災いし、会場の聴衆が耳ざわりのいい音に気持ちよくなりすぎて、眠ってしまった印象を受けた。

このあたり、ジャズと似ており、うるさい演奏は耳ざわりだが、不思議と耳に残ってしまう。
しかし、優等生の演奏は上手すぎて、次第に気持ちが良くなり、うっかり居眠りをしそうだ。
こんな選挙戦術の違いも、否定できないであろう。

両者、知識、経験、気力 の三拍子が揃っていた。
だが、従来の政治経験者と政治経験のない経営者 (ビジネスマン) の手腕と着眼の違いに、国民は 「4年任期」 に、思わぬ期待を寄せた。

それが、仮に日本の国会議員であっても、国を変えたい気持ちはだれにでもある。
その能力もあり、できる立場にあるのに、志半ばで挫折する理由を考えれば、本音で生きるのはいかに難しいことかわかるもので、見方を変えれば、これこそ 「アメリカンドリーム」 なんだろうな。

「金持ちケンカせず」 なる言葉があるが、逆に 「金持ちだから、困ることなく、ケンカをできる」 そんな本音で生きられる立場に、貧困層の期待が集まったとも考えられる。

こんな経験ないかな‥
最初は 「いい人」 だと思い、つきあったが、道連れで本性が見え透いて 「イヤになる」 パターン。
それよりも、最初は 「とっつきにくい」 と思いながらも、つきあっていくうちに、スルメを噛むかのように 「味わいのある人」 がわかったときの方が、その感動は大きいでしょ。

トランプは 「後者」 であるべきで、新大統領をサポートする 「知的な側近の力」 に期待を寄せたい。
posted by GIG at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary & Social | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする