2016年11月08日

衣ずれの音

日付は8日に変わったが、7日は 「立冬」

暦の上では、もう冬であり、季語の変化が、余計に時節の早さを感じさせるものだ。

出かけのシャワーも長くなり、夜は湯はりの入浴が恋しくなるこの頃。
朝刊には、忘年会の予約を募る、折込広告が入り、年末の気配も感じてきた。

ローカルニュースでは、佐渡の寒ブリ漁、お歳暮商戦、紅葉の話題には事を欠かない。
また、新潟の秋は短く、この前まで秋虫の音色を耳にしていたかと思えば、今は冬着の衣ずれの音が耳にすりこまれ 「冬の音」 を感じてしまう。

わが家の冷凍庫を開くと、それまでのバニラやメロンに変わり、あずきや抹茶のアイスとなる。
それに芳しい香りのする、熱いコーヒーを飲まない午後もない。

そんな小さい秋から、長い冬になる日は、すぐそこまで来ている。
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2016年11月06日

My Bourbon

バーボンの話である。

アルコール度数の一番高いバーボンは、ビームサントリー社 「ブッカーズ」 で 「63度」
ラベルは、しゃれた手書きの英文が並び、褐色の液体が強靭な個性を主張しているようだ。

ボクには強すぎて、生では飲めない。
「40度」 を基準とし、せいぜい年齢と同じ 「51度」 の範囲で、それ以上だと水かソーダで割る。
それほど強いバーボンなので、知ってか知らずオーダーされると、顔色と目、ろれつは確認する。

傾向的には、バーボンよりクリアーなテネシーウイスキー 「ジャック・ダニエル」 に人気があるようだがその前に 「アーリー・タイムス」 「ワイルド・ターキー」 「フォア・ローゼス」  あたりの王道バーボンを舌に湿らせたほうが、後に違いがわかってくると思える。

ボクが長年愛飲している、バーボンラベルは 「 I.W.ハーパー 」
これが、試験管になって、他のバーボンとの違いを知ることに役立った。
そんな、教科書のような 「マイ・バーボン」 である。

最初はCMの宣伝にまどわされてもいいが、最後は自分なりの 「メインラベル」 はもちたいものだ。
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2016年11月05日

味覚の相性

最近、葉モノ野菜を中心に価格が高騰している。

そのせいか、わが家の食卓には 「おでん鍋」 「きのこ類」 が、連日並んだ。
特売日に買った、価格の優等生と呼ばれる 「卵」 は、 ダシがしみた 「玉子」 に変身。
価格の変動が小さい 「しめじ」 「えのき」 「まいたけ」 「しいたけ」 は煮てから、サッパリさせるため酢を加え、そこに豚のバラ肉を混ぜて、ボリュームを出すなどして工夫を凝らしてある。

妻と二人暮らしの上、夜型な生活なので、そんなに腹一杯は食べられない。
それと出された料理に、否定的なことは言わないので、献立に頭を痛めることもなかろう。
だが、考えてみれば、苦手な料理が食卓に上がらないのは、ボクの嗜好をわかっていること。

好き嫌いは少ない方だが、青魚や臭みの強い生モノは、あまり口にしない。
交際当時から、箸の運びを見ていたというから、その観察眼にはおそれいる。
まあ、一緒に暮らすとなれば、味覚の相性もあるし、これまで食卓に苦手なものを上げなかっただけで、別段に好き嫌いの話ではなかったようだ。

ボクは関東、妻は関西、多かれ少なかれ、ひとつ屋根の下で暮らしていれば、味覚は調和してくる。
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2016年11月04日

ひざかけ

3日 「文化の日」 の新潟は、時おり小雨の降る、寒い曇り空だった。

テレビで、J1残留をかけた 「アルビレックス新潟」 のホームゲームを平常心で見ていた午後。
最後は他力本願とはいえ、残留は残留であり、そこは素直によろこんで、来期に備えればいいんだ。
サッカーのことは、まるで知らないが 「郷土愛」 と呼ぶには相応しい、情というものがある。

今夜は終始、男性客ばかりが、リレー式にひとりずつ入れ代わり、雑談の短編集のような日だった。
それも、今週は全員が男性で、女性はひとりだけ。
しかも、カップルだから、身を堅くすることもない。

男と違い、女は寒さに慣れないと出歩かないから、街の空気ができるまで、艶のある姿を現さない。
そんな、男女のパワーバランスが釣り合うのは、しばらく後だろうから、決して 「女性を拒んでいる店」 じゃなく、伝統的にジャズバーは 「男の世界観が強い」 ため、あんまり女性ウケしないんだ (笑)

それでも、女性客のために、もう今日から 「ひざかけ」 を用意しておかねば‥
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2016年11月03日

夕暮れ族

2日 買い出しの荷物が軽かったので、帰りがけにコーヒーショップへ立ち寄った。

これがまた、仕事前の気分転換に役立っている。

席に着くと、読みかけのハードカバー、25ページ目のしおりを抜き、まだ不慣れな老眼鏡をかける。
乾いた指先を軽く舌で湿らせ、21ページまで戻し、一度内容を整理して、26ページから読み進める。
一般的に1ページ読むのに1分かかると言われるが、今読んでいる文芸小説は物語の伏線部が多いと思われるため、ずいぶん丁寧に読み込んでいる。
しかも、専門的な記述も多用されているが、ボクが若い頃に経験した仕事が題材に使われているので、描写しやすい内容に仕上がっており、この分なら、今週中で読み切れるだろう。

やや滞在時間が長引き、気がつけば夕方の5時近く。

急いで本を閉じて、店の外へ出ると、車のヘッドライトやネオンが、夜のはじまりを告げたように見えた。
そのまま、自転車を走らせていると、西の空だけがまだ明るい。
万代はオフィスビルやマンションに囲まれている賑やかな街なので、今沈もうとしている西日の光線が届くのは川辺の街並みぐらいで、街の中心部に入れば、夜の訪れは早い。
それは一瞬にして、自然な光と建造物の影を往来したようで、秋の夕暮れのコントラストはハッキリしているから、好きである。

ボクのような仕事は、光を浴びる時間が短いので、日中の光と時間は貴重な夕暮れ族である。
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2016年11月02日

Let's Begin

今日2日 中学の後輩で、今や友人でもある男の 「栄えある日」 となる。

彼は、長年営んだオーナーコックの飲食店を潔く廃業し、大手居酒屋チェーンに裸一貫で飛びこんだ。
初日となる今日、それまでの経緯を知るだけに、弟分を気にかけた、兄貴分のような心境である。

彼は、こう言った‥  「何年も好きな仕事に打ち込めたんだから、考えてみれば幸せだった」 と。
そこには、当然 「内助の功」 もあったし 「終わりよければすべてよし」 の割り切った言い聞かせも あれば、長い人生でターニングポイントの全てが、都合よくおさまることはあるまい。
挑戦が全て 「ハッピーエンド」 で終われるのなら、だれだってやるでしょ‥

だから 「失意のロマン」 もあるわけだ。
そういう見方ができないと、二択論争しかできなくなるんじゃないか。
実際の経験で身につけたことと、起業家がゴーストライターに依頼した、陶酔型の自己啓発本を何冊も買い揃えて、自分もお仲間になった気分に酔いしれることでは、もう土台からして野生が違う。

二人は前者であり、自分たちで出した答えだから、ボクが敬意をもつのはあたりまえなんだ。
「おたがい、がんばろうぜ」 ボクらとの年齢差を超えて、対等なエールを交わせる関係は健在である。

これでまた、日曜の夜に飲みに出かける場所と口実、その後のロマン (物語) が増えたというもんだ。
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2016年11月01日

雨音の調べ

31日 ぼんやりと一面灰色の空を眺めていた。

時刻は、15時15分。
ハッキリ時間を言えるのは、腕時計の長針と短針が重なり合っていたせいだろう。
その瞬間 「スゥー」 と、レースのカーテンをスローに引くような、済んだ雨音が街中に広がった。

所々、建物や屋根にあたる、雨のリズム。
小粒のタテ降りが、波の周波数のように高くなったり、やや収まると低くなる、気まぐれな雨音。
降りはじめは 「ポツポツ」 や 「ザーザー」 ではなく、西から水色の透明度が 「スゥー」 と迫ってくる澄んだ雨音が、これから身支度をする体に、マイナスイオンを浴びせられた気がした。

その雨、最初の5分迄で、雨水が建物を伝って、地面に落ちる大量の濁音が混じると不協和音になる。
そして、降り注いだ雨が引くと、建物からの小さな雨粒が 「ポツリ」 と、滴り落ちる残響が後を引く。
そんな、雲のすきまから、青に包まれた光明が、一時だけ街を照らすと、心も洗われた気分になれる。

日付が変わり、11月になった。
只今の時刻は、深夜3時15分。

最近、空が白み始める前に、ベットへ横たわる日が多くなったのは、日増しに寒さを感じてるからだろう。
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